小冊子からの抜粋を紹介します
一、塩は命の源
二、自然塩のはたらき
三、自然塩の効果
四、自然塩浴の効果
五、自然海塩天日干しが最高
六、塩の種類と実体
七、塩の量
天日干し完全自然塩
自然海水塩は健康の源
(減塩は短命をまねく)
「肉食動物は草食動物を食べ、草食動物は草や実を食べ、草や木は土から栄養をもらっています。そして、動物の死骸や植物の枯れたものは、昆虫や土の中のカビや微生物が食べて分解し、やがて土に返ります。動物も植物も昆虫も、命あるものは生と死を繰り返しながら、大きく循環しています。そうしてみると、土の上に住んでいるものは全て土に返っていることが分かります。大地の土の中には、陸地にある全てのものの要素が入っているということです。その土の中を雨水は通り抜け、いろんな養分を溶かし込んで、海へと運んでいきました。つまり、海の水には、地球上の全ての成分が溶け込んでいるということになります。海が命の源だといわれ、海という字が、水(サンズイ)が人の母と書くゆえんです。」
塩は、地球上のすべての成分を含んでいるのです。
有史依頼、日本人は海水を濃縮し煮詰めて食用塩を作ってきました。
現在までに、海水の中には約八十種類の元素が確認されています。ウランや金なども微量ながら含まれており、コバルトや銅など人体に欠かすことの出来ないミネラルは全て含まれています。因みに、人体には七十種類の元素が確認されています。試みに、海から作られた自然塩と人間の体の元素組成を調べてみると、当然のことながらよく似ています。そもそも動物の体が塩分を含んでいるのは、よく知られた事実です。人体の元素組成を見ると多い順に、酸素65%、炭素18%、水素10%、窒素3%で、ここまでで人体の96%を占めています。続いて順に、カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛と13番目の元素までで、実に人体の99.3%を占めています。残りの0.7%に約60種類の元素が全部入っていることになります。このうち必須元素といって役目が解明されているのが22種類で、その他は殆ど分かっていないのが現状です。しかしどんなに微量であっても、たとえ解明されいなくても、人体に必要なものは必要です。少しでも足りなければ、生命維持に支障をきたしてしまうはずです。そんな人体に必要なミネラルを、海から作った自然塩は全て持っているのです。
ところが命の源ともいえる自然塩を、あろう事か私たち日本人は食べていません。私たちが日常食べているのは、塩化ナトリウムが99.6%以上の化学塩です。精製された純度の高い塩で、ミネラルを含まない塩なのです。これはもう塩とはいえません。電気をかけ、塩酸や硫酸を使い、苛性ソーダで中和されたいわば石油の力で生み出された塩化ナトリウムという純粋な化合物に過ぎません。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?。
昭和47年に施行された塩田法のために、海から自由に塩を作ることが出来なくなってしまいました。
日本は戦後高度経済成長の中、工業が盛んになるに連れて塩の需要が高くなり、手間がかかりコストの高い自然塩(1000円〜2000円ぐらい/Kg)では、コストの安価な輸入塩に対抗できなくなり、イオン交換樹脂膜製法(上記)によって作られた塩化ナトリウム99.6%以上の化学塩に変えてしまったのです。この食塩は工業用としては適しているのですが、私たち人間が食用として使用すると健康を阻害する欠陥塩でした。しかしながらそのおかげで日本は急激な経済成長を遂げ、世界の経済大国になり、私たちの生活は豊かになったのです。その反面、日本人の食生活は急変していきました。ご飯がパンに、味噌汁が牛乳に、漬物が消え、小魚が消え、肉食中心の食生活へと変貌していったのです。お陰で健康はどんどん損なわれ、平成10年7月19日付の新聞に96年度の国民医療費は前年度比5.8%増の28兆5210億円となり、過去最高を更新したと発表されました(平成13年度国民医療費は、30.7兆円)。なんと国民一人あたりの医療費は226,600円だった。特に70歳以上の高齢者は、65万8千円で十歳未満の世代(13万円)の5倍強でした。国は健康よりも経済を優先させる政策をとったため、今日の病める国日本を作ってしまったのです。
ようやく、1997年に塩専売法が撤廃され自然塩の製造販売の自由化が認可され、旨い塩を食べ健康を取り戻すチャンスが巡ってきたのです。しかし残念ながら、このような大事なことをテレビやマスコミではあまり取り上げてくれませんでした。またお医者さんや料理家によって広められた、減塩思想を改めるのはなかなか難しいのが現状です。
次にこの自然塩が身体にどのような効果があるか調べてみました。
塩は体内でナトリウムイオンに分解され、細胞の働きを活発にし、血液を浄化します。もし塩分が不足すると新陳代謝が衰え、食欲減退、筋肉が弱り、心臓、肝臓等の働きが衰え、無気力になります。
塩分とミネラルの不足は、特に小さい成長盛りの子供たちに起こりやすいので注意が必要です。
●自然塩の持つ生命維持の六大機能
@新陳代謝の基本機能を受け持つ
新陳代謝のメカニズム
新陳代謝とは生物体に見られる”物質交換”のことで、「必要なものを取り入れて、不要なものを体外に出す」という生命維持の基本機能のことです。ですから塩は新陳代謝の基本機能を受け持ちますから、塩不足は新陳代謝障害を起こし、全身の細胞が衰弱し、全身的生理機能障害を起こします。
A筋肉を動かす
便秘がちの人はやや濃度の濃い塩水をコップ一杯飲めばたちまち通じが出ます。
塩を摂ると腸の筋肉の動きを活発にさせ、体外に便を押し出すのです。
頑固な便秘には塩と一緒に”繊維質”を摂ってやればよいでしょう。最も効果があるのは塩と玄米の組み合わせが一番良いようです。
以上のように、塩・・・・つまりナトリウムには「筋肉を締める働き」があるのです。
B熱を発生させる(石塚左玄理論)
私たちの身体は、気温が高かったり、激しい運動などで体温が上がりすぎると汗をかきます。それは発熱体である塩を体外に出して、体温を下げようとするからです。
反対に気温が高くなると、血液中の水分を取り除いて塩分濃度を高めようとするのです。これが寒いと、小便が近くなるという理由です。それでも足りないと「震え」を起こし、熱を発生させます。それほどでもない場合は、手のひら、足の裏、そして腋の下などから水分を出して塩分濃度を高めてくれます。だから冷や汗には塩分は殆ど含まれていません。
減塩によって血中塩分濃度が不足すると、これらの自然治癒力の調節が出来なくなり、寒がりや、冷え性となる。低体温が続くとさまざまな病気を併発する。生理不順、肩こり、頭痛、神経痛、リューマチ、腰痛、視力の衰え、などなど、ひどいものでは心不全、心筋梗塞、喘息などである。ですから充分な塩の摂取が必要なのです。
C体内電流の導電機能を持つ
人間の生理のコントロール中枢は、後頭部の脳幹です。
全身にくまなく張り巡らされた神経から、一年365日瞬時の休みも無く無数の情報が集まり、その情報を処理し、指令を与えています。
これらは全て電気信号(電流)によって行なわれ、脳波というのは脳が働いているときに発する電流のことである。
この電流がスムーズに流れるためには体流中に塩分が充分にあることが条件です。皆さんは中学校で食塩電池の実験をしたときのことを思い出してください。塩分はよく電気を通したでしょう。
減塩によって体液中の塩分濃度が不足していると電流が旨く流れないために情報伝達がうまくいかず、全身的な体調不良が起こります。それを無理に働かせようとすると脳幹に無理がかかり、頭痛を起こすのです。これが登校拒否の頭痛であり、むしゃくしゃしたり暴れたりもするのです。それを不良と決め付けるのは、気が付かないとはいえ誤りなのです。「勉強しなさい」というより、家族揃って塩分を摂るように努力していただきたいと思います。
D体内の有害物質の解毒
塩の人体に対する浄化力は、自然塩浴だとよくわかります。
この風呂に入ると塩の浸透力によって、新鮮な塩分が体内に浸透して人体に活力を与え、その脱水力は汚れた体液を体外に吸出するので風呂の水が汚れます(にごります)。特に慢性病で長年薬を飲み続けているひとは、その毒は身体中に回っており、何ヶ月も風呂水が汚れるくらいです。
身体の中の老廃物は、農薬や老廃物を含んでいる動物食を摂る事によって、又もう一つは生活のために動くことによって生じる老廃物の二つです。この老廃物こそが、身体の健康を害し老化を早める素なのです。
これらの老廃物の殆どは酸性で、酸性の強いものほど毒性が強いのです。
後にも述べますが、毎日の入浴は自然塩風呂をお勧めします。
※ 自然塩(アルカリ性)は、鉄の表面を酸化鉄ではなく二酸化鉄に変えるため、金属を殆ど傷めません。安心してお試し下さい。
Eナトリウムは原始転換により人体に必要な元素を作り出す(ルイ・ケブラン)
サハラ砂漠の石油堀人夫は炎天下の中、日よけもないのに熱も出さず激しい仕事をする。これは体内のナトリウムをカリウム(身体を冷やす)に変えて身体を冷やしているからです。
原始転換の世界は栄養学はいうまでも無く、動物、植物、鉱物界にわたる。ルイ・ケブランは「生体による原始転換」の中で「ナトリウム(塩のもと)はあまりにも変幻自在で、とらえどころなどまったくない」と所見を述べている。
それほどナトリウムは底知れない活力を持っているのです。
●高血圧
高血圧は、過度の肉食や精白米食による、血液の酸性化が原因で起こる病気です。 人間の血液は、酸性になると暗赤色の粘っこい状態になり、毛細血管の中に血液が流れにくくなり、心臓は圧力を高めて毛細血管の中に血液を送り込んでいる状態を「高血圧」というのです。
この状態を治すには、酸性化した血液をアルカリ性に変えればいいのです。それにはアルカリ性の自然塩を摂れば良いのです。このことによって血液はサラサラになり、高血圧を必要としなくなり、結果として血圧が下がるのです。
●低血圧
低血圧の原因は、水・果物・甘いもの・生野菜を多く摂っている人に起こる症状です。果物にはカリウム、クエン酸、果糖、ビタミンCが含まれており、蔗糖、生野菜にはカリウム、ビタミンCなどが含まれており、筋肉の力を弱める特性をもっています。
カリウムは筋肉を緩める特性をもっており、筋肉を締める力が弱くなってしまい血圧が下がってしまうのです。そればかりではなく、呼吸筋も止まってしまいます。しかも呼吸筋は心臓の筋肉よりもカリウムや水に弱いので、点滴をやり過ぎると呼吸困難を引き起こします。
果糖と蔗糖は同類で共に酸性のために、血中塩分を中和して全身的な栄養失調を起こし、これも筋肉の力を弱める物質です。ビタミンCもまた筋肉を緩めます。
低血圧は心臓の血液圧送力を弱めて、全身の血行不良を引き起こします。すると自然治癒力は、心臓の筋肉を増大させます。力が弱いのですから、筋肉を大きくして力を増やすようになります。これが「心臓肥大」という現象です。近頃日本人に心臓肥大が多くなったのは、塩不足による心臓の力が弱くなったからです。
更にこの状態が進むと、今度は老廃物の除去に支障をきたします。
老廃物が身体の中に多くなっていくと、老廃物の害が生まれます。すると自然治癒力は、身体の最も害を及ぼす危険の少ないところにこの毒を放出しますこれが”痛風”です。
毒とは尿酸であり、安全なところとは筋肉の中である。だから痛風は、最も結構の悪い個所(心臓から最も遠いところ)、右足の親指から痛くなるのです。
※ 以上が高血圧・低血圧共に同じ塩分不足で起こるのが原因です。違うのは平素の食べ物の違いのため、体質が変わっているところです。
高血圧や低血圧に関連して起こる病気や症状−−−心臓肥大、心不全、心筋梗塞、心臓弁膜症、その他先天的心臓疾患以外の全ての心臓病、脳梗塞なども、全く同じ食事で治ってしまいます。先天的疾患というのは心臓病に限らず、全ての母親の食事の誤りによる全身的栄養失調が原因のようです。親の食事の誤りは本人だけでなく、小屋孫にまで不幸をもたらしますので注意してください。
●糖尿病
白砂糖を毎日多量に食べていると血液は強度の糖分過多となり、これを中和するために膵臓のランゲルハンス島からインシュリンを多量に出して中和を行なう。これが続くとレンゲルハンス島の機能が、過労でダウンしてインシュリンを作れなくなってしまう。
そのために血中糖分は過多になり、これが血液中の塩分を中和して極度の塩分不足を起こし、これが極度の新陳代謝障害を起こして、全身の栄養失調を起こし、全身衰弱へと進んでいく。そのためにセックス不能に陥るだけでなく、弱い部分から次々に病になっていく.これが合併症である。そして、ついには死を迎えるのです。
だから糖尿病の治療には何をおいても白砂糖・果物・甘いもの・生野菜を絶ち、塩分を多量に補給して血中塩分濃度を高め、新陳代謝機能の回復を行うのです.これは極めて短期間に、急速な回復を見せ、糖尿病の治りが早いのは驚くべきものであります。
偉大なるかな自然治癒力。
糖尿病の治療は、白砂糖を絶ち塩分を充分に摂るほかに、それらの動きを強めるために青野菜(血中塩分を薄める)や動物質を絶ち、玄米という最良質を摂る。さらにランゲルハンス島の機能回復のために、三種類の特効食「小豆、かぼちゃ、昆布」を毎日三種、合計でおわんに1〜2杯くらいとう。もちろん味付けは、塩味であるのは言うまでもありません。
●心臓肥大
塩が不足すると、スタミナが目に見えて衰えてくる。疲れやすくなり、集中力がなくなります。これは全て塩不足による、全身の筋肉の衰えのためです。血圧は下がり、毛細血管に必要な血液を送ることが出来なくなり、これを筋肉の量で補うのです。これが心臓肥大になる理由です。もしも心臓肥大が起こらなかったら、全身の血行不良のため死んでしまいます。ですから、心臓肥大は”善”なのです。これが東洋医学の考え方”病善説”なのです。
今日本人に心臓肥大が多いのは、全体的に”塩”不足だからです。塩を摂れば心臓肥大は治ってしまうのです。
●心臓弁膜症
これも塩不足による心筋の衰えが原因。動物性のたんぱく質と果物のと生野菜と水を控え、玄米にごま塩を充分それに濃い目の味噌汁を一日に二杯以上摂る事。そして薬は絶対に不可です。これだけで症状は改善に向かうでしょう。
●腎臓炎
腎臓病の多くは、果物と甘いものの食べすぎが原因。だから塩分を充分に摂れば大抵良くなります。
腎臓の大切な役割りの一つは、”排尿”である。腎臓には糸球筋という管状の筋肉が球のようにまとめられてあり、この側面に小さな穴がたくさん開いていて、この穴から水分つまり尿を出し、輸尿管を通って膀胱に運ばれます。
塩分が少なくなると、糸球筋がふやけて筋の側面にある小穴が塞がって水を通さなくなってしまいます。こうして排尿が不能になれば大変です。そこで自然治癒力が働いて、血管壁から水分を体内の最も安全に貯められるところに出します。これが”ムクミ”と呼ばれる症状です。
●おもらし、ボケ、寝たきり、アルツハイマー
これら四つの病気(というより症状)は日本人に最も多く、しかも年々増えている。
先ずおもらしですが、身体の血中塩分が不足すると括約筋が緩み、小便が溜まってくるとその重みで括約筋が伸びてしまい、おもらしということになる。大便は、肛門の括約筋が腸の蠕動運動の力に負けて外に押し出される症状である。
脚部の筋肉は血液不足のために、脚の筋肉を動かすだけの塩分が不足して動かなくなる。これが”寝たきり”である。寝たきり老人を歩かせるということが、以下に間違っているかがお分かりいただけると思います。
そのためには”動かしてはいけない”という自然治癒力の信号が”激痛”なのである。 さらに血液の塩分濃度が薄くなると、今度は脳に回す血液を減らし、心臓と呼吸筋に送る。脳は血液不足のために、栄養失調となるのです。これが”ボケ”の症状です。これが嵩じると、脳細胞の一部が死んでしまう。これがアルツハイマーである。
寝たきり老人に塩分を摂らせると、それも短時間で治ってしまいます。自然塩風呂でも、同様の効果があります。
●起立性調節障害
小学生に多く、立ちくらみ、めまい、動くと動悸、息切れ、頭痛、腹痛、乗り物酔いなど数十の体調不良の症状がある。学校で朝礼のときに立っていられなくなるなど。
げんいんは、塩不足ですから、濃い味噌汁、ごま塩、塩辛などで簡単に治ります。果物、甘いものを控えればなお良いでしょう。
●その他、夜尿症、花粉症、喘息、視力回復、頭痛病や虫歯等にも効果的である。
自然塩浴はすばらしい健康法です。
汚れていらなくなった皮下脂肪の一部を汗の成分によって溶かし、体外に排出します。余分な皮下脂肪は、皮膚呼吸の妨げになるので身体に良くない。人間の身体には、自然治癒力というすばらしい力が備わっています。石鹸を使用しなくても汗で身体の内外の汚れはきれいに落とせます。汗こそ自然から賜ったすばらしい天然の洗浄剤であり、塩はその汗の出を良くする強力な助っ人なのです。
●茶さじ二杯分の塩で全身を洗う
シャワーで身体をぬらして、方から下へと洗ってゆきます。特におなかまわりの脂肪が気になる方は、塩を丹念に腹部に塗りこんでください。この際臍もきれいに洗うことを忘れないで下さい。足の裏まで塗りこんだらすぐに湯を浴び、皮膚に残った塩とにじみ出た汗・身体の脂肪をさっと洗い流します。最後に冷水を浴びて、入浴を完了します。冷水には皮膚を引き締める効果があるほかに、次々とにじみ出てくる身体の脂肪を凝固させて皮膚膜を作り、寒冷に対する皮膚の対応をスムーズにさせます。
このように自然塩浴と冷水浴を並行し続けていると、肌は次第に薄くやわらかくなり、張りが出て若々しくなっていきます。
また風呂に入らなくても自然塩を用いた手足温浴には、手足の冷えをはじめ首や肩のこり、筋肉痛、関節炎、慢性腰痛、リューマチ、常習性の便秘、下痢、風邪の予防などに幅広い効果があります。また湿疹、荒れ肌、魚の目、たこ、アトピー性皮膚炎といった皮膚症状の改善にも役立ちますし、傷やただれがあるときはその治りを速める効果も期待できます。
なぜ手足だけの温浴でこうした全身的な作用が得られるかというと、温めるのは手足だけでも、全身の血行と代謝(体内での物質の入れ替わり)が促されるからです。実際にやると分かりますが、手足温浴をすると、全身にかなり汗をかきます。普通のお湯でもそうですが、自然塩中のミネラルなどによって血行と代謝はいっそう活発になり、皮膚を引き締める作用も発揮されます。
これが、身体の具合の悪いところに選択的に働き、症状の改善や解消に役立つのです。手足には多くのつぼが集まっているため、一種の反作用も生じるものと考えられます。
「安心」と「壮快」の姉妹書としてマキノ出版より、「やせた!治った!塩療法」という本が出ています。塩療法に夜興味深い体験集が一杯載っております。その目次を記載しますので、興味のある方は是非ご購読下さい。
■やせた!治った!塩療法
目次
第1章 塩療法でダイエットできた、髪も若返った
*塩は身体のよごれやムダな脂肪を取り去る石鹸にまさる洗浄剤
*塩を全身に刷り込んでいたら、体重が3キロ減りしみも薄くなった
*腹部への塩マッサージで体重が4キロ減りウエストも細くなった
*塩でおなかをこすったら肌がつるつるになり贅肉も取れた
*塩療法で余分な脂肪が取れてすっきりし、細い髪の毛も太くなった
*塩はフケや抜け毛を防ぐほか、毛髪の老化を防ぐ天然の育毛剤
*塩で頭を洗ったりマッサージしたりすると髪の毛が生えてくる
*頭から足の先まで塩で洗ったら頭痛が治り抜け毛もなくなった
*全身に出る湿疹が塩療法で治り、抜け毛もぴたりと止まった
第2章 美肌になった、アトピーにも効いた塩療法
*海水の微量成分が美容や病気退治に卓効を発揮する
*顔の余分な脂肪分が取れ肌のたるみが解消する塩洗顔法
*あせもが原因のあばたのような凸凹に確かに効いた塩マッサージ
*ひどいニキビ後もシワも塩洗顔で薄くなり手の洗剤かぶれも治った
*アトピー性皮膚炎が塩水療法で改善し現代科学も塩の効果に注目
*塩の湯に手足をつける温浴は湿疹、荒れ肌、痛みによく効く
*塩で毎日こすったら10年来の水虫がきれいに消えてびっくり
*血がにじむほどの湿疹が塩で洗い流すのを続けたら20日で完治
*塩で毎日こすれば1〜2か月でウオノメやタコがきれいに取れる
*カミソリで削るほど固いタコが塩療法で治りかかともスベスベに
*医者に通っても治らなかったしもやけが塩療法でよくなった
第3章 こりと痛みに効果抜群の塩マッサージ
*ぎっくり腰で寝たきり同然の私を回復させた1日数グラムの塩
*医師がさじを投げた腰痛や手足の痺れが塩療法で改善
*左肩の神経痛の激しい痛みによく効いた入浴時の塩マッサージ
*15年悩まされた首や方の痛みが一ヶ月の塩療法で軽快した
*35年来のひじ痛と冷えが一週間の塩療法で取れシミも薄くなった
*夜も眠れない膝痛が塩マッサージを続けたら20日で軽快
*交通事故が原因の20年来の足の痛みが塩療法でたちまち消えた
*どんな肩こりにも入浴時の腕への塩マッサージが抜群によく効く
*肩こりは焼き塩をアルミテープに包み方の中央にのせるとよい
*おふろで塩マッサージを続けたら頑固な肩こりが楽になった
*痔は入浴時にかかとを塩でもめば痛みが和らぎ治りが早まる
*歩けなくなるほどのいぼ痔が塩の腰湯を10日続けたら治った
第4章 おなかの病気や冷え性に塩療法はよく効く
*腹痛や子供の夜尿症にも効く腹部を温める塩湿布療法
*急性便秘には、焼き塩をアルミテープで包みヘソにのせるとよい
*おなかに炒り塩をのせる下痢解消法は子供によく効く
*子供の夜泣きや疳の虫には塩をなめさせるだけですぐ止まる
*一晩に7〜8回の頻尿が炒り塩をヘソにのせる温湿布で改善した
*冷え性は足の指をこする、足を塩輸に15分つければ足が温まる
*真夏でも素足でいられないほどの冷え性が、塩療法で解消した
*15年以上も続けている塩療法で冷え性から坐骨神経痛まで解消
第5章 歯、目、のどの病気に威力を発揮する塩療法
*塩で歯を磨くと歯槽膿漏が防げるばかりか、口臭まで解消できる
*塩歯磨きで歯槽膿漏がすっかりよっくなり塩灸は腹痛に効いた
*薄い塩水の洗顔で疲れ目ならすぐ治り、老眼や白内障も予防する
*毎朝出て困っていた目やにが塩水洗顔でまったくでなくなった
*塩水で洗顔したら目のチクチクした痛みも飛蚊症も消えた
*深夜の仕事が原因の目のひどい疲れが塩水で目を洗ったら解消
*薄い塩水で毎日目を洗っているお陰で私は老眼知らず
*塩のうがいで扁桃腺肥大が軽快し、娘は塩療法でウオノメが治った
以上のように、自然塩はすばらしいパワーを持った食品であり、健康の源であることがおわかりいただけたと思います。
ではどのような塩を摂ったらいいのでしょうか。
加熱して作った塩は、大切なミネラル分が損なわれてしまいます。
お勧めするのは、「自然海水塩を完全天日干し」した塩です。
とてもまろやかで美味しい塩です。
塩を選ぶ際のポイント
@ 食べて美味しいこと(まろやかな味)
A 海水を完全天日で干した塩。加熱するとミネラル分が損なわれてしまう
B 血液のphが7.4なので、弱アルカリ性の塩が良い。加熱するとph8.0〜9.0と強アルカリ性になって人体に負担がかかる。
C 人体に近い塩を毎日摂ることで体液を浄化し、本来のきれいな体液に戻れば身体の障害も減少していくはずである。何しろ人体の60〜70%は水だから。
一口に塩といっても製法などによりその種類は多種多様で、また値段も様々です。
◎科学塩
@イオン交換樹脂膜法(99%塩化ナトリウム)塩
旨味成分無し、体に良くない。−廉価
原料は海水ですが、イオン交換膜を使って海水中のナトリウムと塩素を抽出し、
真空蒸発缶で結晶させた塩。
塩化ナトリウムは99%以上の高純度でミネラル分は含まれていません。
本来は工業用の原料塩として製造されたもの。
食塩・食卓塩・クッキングソルト・並塩(業務用)
A配合科学塩
精製塩にミネラル・調味料を加えたもの。
天然塩より劣るにもかかわらず価格が高い。
味塩等
◎天然塩
@再生加工塩
輸入天日塩を海水で溶解加熱したもの。この際ミネラル分が失われ,辛味が強く
なるので苦汁(にがり)やミネラルを加える。
塩田産の塩ではなく、輸入原塩(メキシコやオーストラリア産で天日干しでつくら
れてはいるが主として工業用の原料塩で、高純度の塩化ナトリウムに精製され
た塩)とニガリを添加するなどして、炊きなおして作った塩。
本来の塩に近く戻しているが加熱しているため熱に強いミネラル分が数種類含
まれているだけ。
伯方の塩・赤穂の天塩・嵯峨野匠庵・おふくろの塩・なると浜の塩・あらしお・
沖縄の塩・活性極上塩・昔塩・天日塩・お塩少々・中国産浜菱焼塩・
ホワイトミネラル等
A岩塩
天然塩ではあるが岩塩になるまでの時間が長すぎ、ミネラル分の配合
バランスの悪いものが多い。
B天日干し加熱塩
天日干しをしてさらに過熱加工したもの。国内では広い塩田を作ることが難しく、
乾燥不足になるため加熱している。
観光用、神事用、研究用として生産されている塩で海水を原料に塩田、または
類似の装置で作られているが加熱しているため、ミネラル分は減少している。
ただし、釜などによってじっくりと加熱しているので、自然塩よりもミネラル分は
含まれている。
自然海塩・能登の浜塩・揚げ浜塩・最新の塩
海の精・土佐の塩丸・美味塩・粟国の塩・あらなみ塩・最新の塩・五島灘の塩等
※この塩の中には,旨味成分を科学的に加えているものもある。
C天日干し塩
塩田に引き入れた海水を、太陽と風だけを利用して乾燥結晶させたもの。
加熱は一切しないためミネラルがたくさんバランス良く入っている。
海水だけを原料にして塩田で作られている。添加や加熱処理は一切行わず、
天日干しだけで塩分濃度を高めて結晶にしてつくった塩で、海の中に存在す
るミネラル分のほとんどを含んでいる塩。
国
産:小笠原自然海塩
中 国 産:皇帝塩・古代の塩・スーパーミネラル塩
フランス産:フルール・ド・セル(ノアールムテイユ)、ゲランド、レ・サラン・ド・ゲランデ
※かなりの手間ひまがかかっているため高価です。
塩ひとつまみ(指3本で) 約0.6g
小さじ1杯 約6g
おたま1杯 約100g
塩ひとにぎり 約25g
大さじ1杯 約15グラム
計量カップ(180cc)1杯 約200g
地球上の生命はすべて海から誕生しました。
だから人間の体液と自然塩の成分分布は同じです。(妊娠中、自然塩と同じ濃度の羊水で命は育ちます)
。 自然塩には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど必須ミネラルをはじめ、ミネラルが約70種類も含まれています。生物は海水の中で発生したのですから、人体も海水のミネラルを利用して生命活動を行っているのです。
天日干し完全自然塩
この塩だけが、肉体的に霊体的に摂取すべき塩です
塩田に引き入れた海水を、太陽と風だけを利用して乾燥結晶させたもの。
添加や加熱処理は一切行わず、天日干しだけで塩分濃度を高めて結晶に
してつくった塩で、海の中に存在するミネラル分のほとんどを含んでいる塩。
加熱は一切しないためミネラルがたくさんバランス良く入っている。
国内の産地の名称をつけて天然塩や自然塩の名称で販売されている「○○の塩」と言う名称をつけている塩のほとんどは、海外から輸入した塩田の塩(精製度が高く、塩化ナトリウム99%以上)を、国内の工場で地下水などで溶かして、そこにニガリ(塩化マグネシウム)を添加して加熱により再結晶させています。当然、自然の海に含まれるミネラルバランスは崩れてしまっています。
高純度の塩化ナトリウム塩に市販のカルシウム剤やニガリをそのまま加えても、それらのミネラル類は、体に吸収されにくいのです。
自然塩(天然塩)の性質を決める最大のポイントは、製造時の温度にあります。塩が精製される工程で高熱が加えられると、塩素とナトリウムが強固に結合します。強く結び付いた塩素とナトリウムは体内に入っても分離しません。
塩が、体内で塩素とナトリウムに分離するか否かが、体に良い塩か否かのポイントとです。
尿や汗として排泄されるべき塩素が、ナトリウムと固く結合したまま体内に残っていると、高血圧を引き起こします。
ですから、古来の製法で製造した塩だから一概に良い塩だとは必ずしも言えません。伝統文化を保存、継承することは勿論大切ですが、何よりも大切なのは、健康を維持することですから。
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