真 言
このページは、日本に伝わっている真言を書いてあります。
真言の唱え方〔発音〕・分け方は資料によりまちまちです。
可能な限り網羅しておきますので、どれがいいのかは御覧に
なった皆さんで判断してください。
金剛界五仏
大日如来(Vairocana)(だいにちにょらい)
オン バ ザラ ダ ド バン
(Om vajra-dhatu vam)
梵名;ヴァイローチャナ
(大毘蘆舎那如来;だいひるしゃなにょらい)
密教では宇宙の森羅万象は大日如来の徳が開顕したものであり、
強力な武器である金剛杵の威力にも似て煩悩を粉砕する知恵の徳
(智法身)を中心として展開する金剛界と、母胎に宿る形質にも似て、
本来備わっている仏性の徳(理法身)を中心として展開する胎蔵界との、
両世界観を打ち立てている。この両界を象徴的に図示したものが
「曼荼羅」である。
阿閦如来(Aksobhya)(あしゅくにょらい)
オン ア キシュ ビヤ ウン
(Om aksobhya hum)
梵名;アクショーブヤ
(天鼓雷音如来;てんこらいおんにょらい)
善快国の王であった。大円鏡智の徳を備え、諸種の悪魔や外道を
破斥して、無垢の淨菩提心を顕す事を司る仏。
(印度では阿弥陀如来と並ぶ仏)。
宝生如来(Ratna-sambhava)(ほうしょうにょらい)
オン アラ タンノウサン バン バ タラク
(Om ratna-sambhava trah)
梵名;ラトナサンバヴァ
五智如来の一人であるが、今は祀るものもない。
この仏は、平等性智の徳を表現した像で、帽子はなく、右手で衣の
一角を執り、左手では満願の印を表し、蓮華上に立っている。
今日では、瀬餓鬼会の時、甘露門中の七如来の一仏として、盆にな
ると世に出られるのみである。
観自在王如来〔阿弥陀如来〕(Lokesvara-raja)(あみだにょらい)
オン ロ ケイ ジンバ ラ アラン ジャ キリク
(Om lokesvara-raja-hrih)
梵名;アミタ
無量寿;アミターユス
無量光;アミターバ
(無量寿如来;むりょうじゅにょらい)
大乗仏教の経典に最も多く出てくる仏。最も救われがたい凡夫の往生を
念仏によって救われる。印度の王族の太子。出家して法蔵菩薩となり、
凡夫救済の大願をおこし、それが念仏によって救いを他制する以外に
無いとした。 (阿弥陀仏)。
不空成就如来(Amogha-siddhi)(ふくうじょうじゅにょらい)
オン ア ボ キャ シツ ディ アク
(Om amogha-siddhe ah)
梵名;アモーガシッディ
(開敷華王如来;かいふけおうにょらい)
釈迦のこと。金剛界五仏の一つ。
胎蔵界五仏
大日如来(Vairocana)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ア ビ ラ ウン ケン
(Namah samanta-buddhanam a vi ra hum kham)
梵名;ヴァイローチャナ
「光りがあまねく広く照らす」と言う意味。
(大毘蘆舎那如来;だいひるしゃなにょらい)
密教では宇宙の森羅万象は大日如来の徳が開顕したものであり、
強力な武器である金剛杵の威力にも似て煩悩を粉砕する知恵の徳
(智法身)を中心として展開する金剛界と、母胎に宿る形質にも似て、
本来備わっている仏性の徳(理法身)を中心として展開する胎蔵界との、
両世界観を打ち立てている。この両界を象徴的に図示したものが
「曼荼羅」である。
宝幢如来(Ratna-ketu)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ラン ラク ソワ カ
(Namah samanta-buddhanam ram rah svaha)
開散華王如来(Samkusumita-raja)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・バン バク ソワ カ
(Namah samanta-buddhanam vam vah svaha)
無量寿如来(Amitayus)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・サン サク ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam sam sah svaha)
(阿弥陀如来;あみだにょらい)
大乗仏教の経典に最も多く出てくる仏。最も救われがたい凡夫の
往生を念仏によって救われる。印度の王族の太子。出家して法蔵
菩薩となり、凡夫救済の大願をおこし、それが念仏によって救いを
達成する以外に無いとした。 (阿弥陀仏)。
天鼓雷音如来(Dundubhi-svara)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・カン カク ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam ham hah svaha)
(阿閦如来;あしゅくにょらい)
善快国の王であった。大円鏡智の徳を備え、諸種の悪魔や外道を破斥
して、無垢の淨菩提心を顕す事を司る仏。(印度では阿弥陀如来と並ぶ仏)
十三仏
不動明王(Acala,Acala-natha)
ナウ マク サ マ ンダ バ ザラ ダン カン
(Namah samanta-vajranam ham)
梵名;アチャラナータ
印度教のシヴァ神の異名。そのまま仏教に取り入れられたもの。
仏教ではこの明王に如来の使者としての性格を与え、後に大日如来の
使者として悪魔煩悩を懲らしめ、真言行者の守護するものとなった。
像は、右手に剣を持ち、左手に索を持って、スガ目で牙をもって上唇を
噛む恐ろしい形相をした威怒身(いどしん)であり、背後に猛炎があるのは、
悪魔撲滅の威力を示したものである。しかしその身形が童子の形である
のは、如来の童僕、密教行者の奉仕者となろうという誓願に基づくもの
である。
釈迦如来(Sakya-muni,Sakya-buddha)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン バク
(Namah samanta-buddhanam bhah)
梵名:シャーキャ
釈迦牟尼とは、釈迦族の聖者という意味。
仏教の始祖。印度ヒマラヤの南麓、カピラ城の太子として生まれ、誕生
後右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言ったと伝
えられ、(人間一人一人に仏性が備わっているから、一人一人が絶対な
る尊厳性を備えており、六道=六種の迷いの世界=を越えて、更に一
歩踏み出した七歩の前進が悟りの世界に至り得る人間成仏の可能性を
自ら身をもって示したことを物語っている)。成道後は、自ら悟り得
た真理を説き示して、広く衆生救済のためにインド各地を教化し、ク
シナガラの沙羅双樹の下で80歳で入滅した。
文殊菩薩(Manju-sri)
オン ア ラ ハ シャ ノウ
(Om a ra pa ca na)
梵名;マンジュシュリー
普賢菩薩と共に、釈迦如来の代表的眷属として釈迦三尊には欠くこと
のできない菩薩である。
釈迦入滅後印度に生まれ、仏典結集に深い関係を持ったと言われる。
(わが国では、知恵の権化であるとされ、その知恵を授かるべく信仰
するものが多い。丹後の国天橋立の知恩寺は、切戸の文殊と称され、
これを祀っている)。
普賢菩薩(Samanta-bhadra)
オン サン マ ヤ サトバン
( Om samayas tvam)
梵名;サマンタバドラ
文殊菩薩と共に釈迦如来の両脇に立っている。普賢菩薩の功徳は、多くの
経典に説かれているが特に「華厳経」には、普賢の十大願として、
@諸仏を敬い、A如来を賞賛し、B広く供養を修し、C罪を懺悔し、
D功徳を悦び、E仏の説法を請い、F仏の世に留まることを願い、
G常に学び、H衆生に従い、Iこれらの功徳を悉く衆生に廻向すると
いう、十種の誓願を述べている。
地蔵菩薩(Ksiti-garbha)
オン カ カ カ ビ サンマ エイ ソワ カ
(Om ha ha ha vismaye svaha)
梵名;クシティガルパ
釈迦入滅後、弥勒菩薩が世に出るまでの間(56億7千万年)、この
無仏のときに当たって、この五濁(ごじ;五つのけがれ)の世界に出
現し、六道の衆生を救う菩薩であると言われている。仏陀の資格をもち
ながら、僧形をとって現れているので衆生済度のために、衆生に最も
親しみ易い形とされている。地蔵盆と称して年中行事の一つとして庶
民の間に広く親しまれている。
弥勒菩薩(Maitreya)
オン マイ タレイ ヤ ソワ カ
(Om maitreya svaha)
梵名;マイトレーヤ
釈迦の弟子であったが、釈迦の入滅後56億7千万年の後に再びこの
世に出現し、釈迦の教化に漏れた一切の衆生を済度し、平和で豊かな
弥勒浄土を打ち立てる任務を持ったと考えられる。
(わが国では早くより信仰され、法相宗ではこの菩薩を祖と仰いで、
鎌倉時代の阿弥陀如来の信仰に先立って行なわれていた)。
薬師如来(Bhaisajya-guru)
オン コ ロ コ ロ セ ンダ リ マ トウ ギ ソワ カ
(Om huru huru candali matangi svaha)
梵名;バイシャジャグル
正式名称は、薬師瑠璃光如来と言う。
東方、瑠璃光世界の救世主と言われるが、「薬師経」以外には触れて
いないので、その成立の年次も場所も一切明らかでない。
この如来は仏になる以前の修行中、「衆生の人格を高め、衣食住の生
活を豊かにし、病苦・災禍を取り除いて安楽を与える」など、十二
の誓願を立てたと言われる。。その第七に「一切の衆病を除いて、
心身安楽にして無上の菩提(最上の悟り)を得しむる」と言う願が
ある。これに基づいて「薬師」の仏名がつけられたといわれる。
聖観音(Arya-Avalokitesvara)
オン ア ロ リ キャ ソワ カ
(Om arolik svaha)
梵名;アヴァローキテーシュバラ
一般に観音と言えば、この聖観音をさしている。
十一面、千手、如意輪などの変化観音が現れた後に、変化しない本物の
観音そのものを指す名称として「聖」の字を冠したのである。
(唐代では観自在といっていた)。
勢至菩薩(Mahasthama-prapta)
オン サン ザン サク ソワ カ
(Om sam jam sah svaha)
梵名;マハースターマ プラープタ
知恵第一の菩薩と言われる。この菩薩の赴くところ、国土が六種に
震動し、悪道が影を潜めてしまうと言うところから、勢至の名が
ある。極楽浄土の補処(欠けた地位を補う)の菩薩と共に、阿弥陀
如来の脇侍に従うのが常である。(この菩薩は単独に信仰される
ことは極めて少なく、常に如来と行動を共にしている)。
阿弥陀如来(Amitabha,
Amitayus)
オン ア ミリ タ テイ ゼイ カ ラ ウン
(Om amrta-teje hara hum)
梵名;アミターバ、アミターユス
(無量寿如来;むりょうじゅにょらい)
大乗仏教の経典に最も多く出てくる仏。最も救われがたい凡夫の往生を
念仏によって救われる。印度の王族の太子。出家して法蔵菩薩とな
り、凡夫救済の大願をおこし、それが念仏によって救いを他制する
以外に無いとした。 (阿弥陀仏)。
大日如来(Vairocana)
オン バ ザラ ダ ド バン
(Om vajra-dhatu vam)
梵名;マハーヴァイローチャナ
(大毘蘆舎那如来;だいひるしゃなにょらい)
密教では宇宙の森羅万象は大日如来の徳が開顕したものであり、
強力な武器である金剛杵の威力にも似て煩悩を粉砕する知恵の徳
(智法身)を中心として展開する金剛界と、母胎に宿る形質にも似て、
本来備わっている仏性の徳(理法身)を中心として展開する胎蔵界との、
両世界観を打ち立てている。この両界を象徴的に図示したものが
「曼荼羅」である。
阿閦如来(Aksobhya)
オン ア キシュ ビヤ ウン
(Om aksobhya hum)
(天鼓雷音如来;てんこらいおんにょらい)
善快国の王であった。大円鏡智の徳を備え、諸種の悪魔や外道を
破斥して、無垢の淨菩提心を顕す事を司る仏。
(印度では阿弥陀如来と並ぶ仏)。
虚空蔵菩薩(Akasa-gargha,
Gagana-ganja)
・オン バ ザラ アラタンノウ オン タラク ソワ カ
(Om vajra-ratna Om trah svaha)
・ナウ ボウ ア キャ シャ ギャ ラバ ヤ オン ア リ キャ
マ リ ボ リ ソワ カ
(Namo akasa-garbhaya,Om alika mali muli svaha)
梵名;アーカーシャガルバ
虚空蔵とは、菩薩の持つ徳そのものを名に示したもので、虚空は破壊
されることがなく、全てこれに優るものが無い。よって虚空等力
(こくとうりき)と言われる。蔵は大宝蔵(だいほうぞう)であって、欲する
者には無限にこれを取って貧乏を受けないように、虚空蔵菩薩も一
切の衆生に利益するに、皆その中から出して、無量の法宝を自在に
用いる。
天の神格化で、天のあらゆる恵みを内蔵して万物を育んでいるように、
広大無辺の知恵と福徳を内に蔵した菩薩である。わが国ではこの菩
薩を、記憶力を増進に祈念するものが多い。
六観音
聖観音(Arya-Avalokitesvara)
オン ア ロ リ キャ ソワ カ
(Om arolik svaha)
梵名;アヴァローキテーシュヴァラ
一般に観音と言えば、この聖観音をさしている。
十一面、千手、如意輪などの変化観音が現れた後に、変化しない本物の
観音そのものを指す名称として「聖」の字を冠したのである。
(唐代では観自在といっていた)。
十一面観音(Ekadasa-mukha)
・オン ロ ケイ ジンバ ラ キリク ソワ カ
(Om lokesvara (raja) hrih)
・オン マ カ キャ ロ ニ キャ ソワ カ
(Om mahakarunika svaha)
梵名;エーカーダシャムカ
頭上に十一面をつけている変化観音の一つで、変化観音の中では、最も
普及した観音である。六観音の一つで、頭部十一面のうち、前三面は
慈悲の相、左三面は怒りの相、右三面は狗牙の相、後一面は大笑の
相、頂上には本身である阿弥陀仏の化仏(正法明如来)を奉じている。
観音の誓願の一つに、衆生を救うには、衆生の形を示して救うと言うの
があり、この誓願に基づいて作られたもので、衆生の十一品の無明
(迷い)を断ち切り、十一地の悟り(仏果)を得させようという意味を
持っている。
千手観音(Sahastra-bhuja)
オン バ ザラ タ ラマ キリク
(Om vajra-dharma hrih)
梵名;サハスラブジャ
その造像にあたっては、普通には中央の二手を除いて、左右に二十手
ずつ、合計で四十手(全部で四十二手9が一般的である。
それは一手が能く二十五の迷界(迷いの世界)の衆生を救うと言う
ことから、四十手で千手ということになり、この手には各々一眼
を備えているので千眼となる。それは、衆生救済の力が無量無限
であり、救済の及び範囲が広大無辺であることを象徴しているの
である。
如意輪観音(Cakravarti-Cintamani)
・オン ハン ドマ シ ンダ マ ニ ジンバ ラ ウン
(Om padma cintamani jvala hum)
・オン バ ラ ダ ハンドメイ ウン
(Om varada-padme hum)
梵名;チンターマニチャクラ
如意輪の如意は、如意宝珠のことであり、この宝珠は悪を去り、
獨水を清浄にし、災禍を去るという玉のことである。輪は、法
輪の意であって、仏が説法することを「法輪を転ずる」といい、
この輪玉はあらゆるワ害を押し除け、すべてのものを帰服させ
る偉大なる力を持っていることに譬えられる。
即ち、如意輪観音は、如意宝珠の三昧に住して法輪を転じ、受苦の
衆生に世間・出世間の金銀財宝を施し、その願望を成就させる徳
を備えた観音の変化身である。
馬頭観音(Haya-griva)
オン ア ミリ ト ドハン バ ウン ハッ タ ソワ カ
(Om amrtodbhava hum phat svaha)
梵名;ハヤグリーヴァ
像は普通の観音と異なって、忿怒の相を持っている。元来観音と
呼ぶよりも、馬頭明王、馬頭金剛明王などと呼ぶ明王としての
性格が強く、力による救いを誓願しているからである。
不空羂索観音(Amogha-pasa)
・オン ハン ドマ ダ ラ ア ボ キャ ジャ ヤ ニ ソ ロ ソ ロ ソワ カ
(Om padma-dhara-amogha-jayani suru suru svaha)
・オン ア ボ キャ ビ ジャ ヤ ウン ハッ タ
(Om amogha-vijaya hum phat)
梵名;アモーガパーシャ
羂は、魚や獣を捕らえる網のこと。索は、魚を釣る糸のことである。
羂索とは、慈悲の索であるといわれるように、慈悲の羂索で苦海に
いる衆生を救うのをその本願としているのである。この観音の慈悲
の羂索は、一切衆生を捕らえて漏らすことが無い。そこで、一切衆生
の救い不空(むなしからず)として「不空羂索(ふくうけんじゃく)」と名づけら
れたのである。
准胝観音(Cundi)
オン シャ レイ ソ レイ ソン デイ ソワ カ
(Namah saptanam samyaksambuddha-kotinam tad-yatha,
Om cale cule cundi svaha)
梵名;チュンディー
一般では観音と呼ばずに「准提仏母(じゅんていぶつも)」とか「七倶胝
(しちぐてい)仏母」といわれている(諸仏の母という意味)。
しかし真言密教系の六観音では、天台系の六観音(聖、千手、馬頭、
十一面、如意輪、不空羂索)のうち、最後の不空羂索観音を、この
准胝観音と変えている。であるから観音として信仰されて来た事は
言うまでも無い。延命息災、求子安産の利益が著しいとされている。
五大明王
不動明王(慈救呪)
ナウ マク サマンダーバサラダン
センダーマカロシャダ ソハタヤ ウン タラタ カン マン
(Namah samanta-vajranam canda-maharosana
sphotaya
hum trat ham mam)
梵名;アチャラナータ
チャンダマハーローシャナ
印度教のシヴァ神の異名。そのまま仏教に取り入れられたもの。
仏教ではこの明王に如来の使者としての性格を与え、後に大日如来の
使者として悪魔煩悩を懲らしめ、真言行者の守護するものとなった。
像は、右手に剣を持ち、左手に索を持って、スガ目で牙をもって上唇を
噛む恐ろしい形相をした威怒身(いどしん)であり、背後に猛炎があるのは、
悪魔撲滅の威力を示したものである。しかしその身形が童子の形である
のは、如来の童僕、密教行者の奉仕者となろうという誓願に基づくもの
である。
降三世明王(Trailokya-vijaya)
オン ソ ンバ ニ ソ ンバ ウン バ ザラ ウン ハッ タ
(Om sumbha nisumbha hum vajra hum phat)
梵名;トライローキャヴィジャヤ
阿閦如来の一族。勇猛にして仏教の護法を事とし、東方を守っていた。
その後は、四面八臂で怒髪天に沖し、その三対の手に武器を持ち、
火炎の中に立ち、三界三世の貪瞋痴の三毒を降伏させる。よって
降三世(こうさんせ)の名がある。
軍茶利明王(Kundali)
オン ア ミリ テイ ウン ハッ タ
(Om amrte hum phat)
梵名;クンダリー
五大明王の一つ。能く衆生を資益するが故に、軍茶利を義約して
「甘露瓶(かんろへい)」という。この明王は、南方宝部の忿怒身であっ
て、大咲(だいしょう)明王、甘露(かんろ)明王、吉里吉里(きりきり)明王
等の別号がある。その像は、三目八臂で忿怒の相で、火炎のうちに
両足を蓮華台上に踏ん張って、固く口を閉めている。(四面四臂の
ものも稀にある)。能く全ての魔障を除き、慈悲方便のため忿怒形
を現じているが慈悲の深い仏神であるとされている。
大威徳明王(Yamantaka)
オン シュチリ キャ ロ ラ ハ ウン ケン ソワ カ
(Om strih kala-rupa hum kham svaha)
梵名;ヤマーンタカ
像は、三面六臂、各手に剣・鉾・輪・杖などを持ち、折伏の印を
結んで白牛に跨り、火焔のうちに凄まじい顔をしている。しかも
その忿怒の相好は一切の悪龍を折伏し、その徳は一切の諸聖に
まさっているのみか、その威は毒蛇悪獣といえども怖れるという。
しかし慈悲一点張りの阿弥陀であるとされている。
金剛夜叉明王(Vajra-yaksa)
オン バ ザラ ヤ キシャ ウン
(Om vajra-yaksa hum)
梵名;ヴァジュラヤクシャ
その像は、三面三臂の忿怒の相がもの凄く、剣を持って火焔中に足
を開いて踏ん張っている。しかし仏道守護のほか息災調伏の功徳
を持ち、一切の障害を食い尽くすと言われている。それで金剛噉
食(どんじき)と呼ばれている。
これはインドの王の子であった。この王には1002人の子供があ
ったと言う。その子供のうち、千人の兄は一どきに発心成道した
が、弟の二人のうちの一人は「悪魔となって千兄を悩ましてやろ
う」と言った。後の一人は「大力士になって、千兄の成道を守護
しよう」と、各々異なった方面に走った。この大力士を願った弟
が、金剛力士で、ついに五百の夜叉を従え、妙高山に住んで千兄
を守護し、一切の仏を護っている。
その他の明王
愛染明王(Raga
raja, Vajra-raja-priya)
オン マ カ ラ ギャ バ ゾロ ウシュニ シャ
バ ザラ サ トバ ジャク ウン バン コク
(Om maharaga vajrosnisa vajraattva jah hum vam hoh)
梵名;ラーガラージャ
愛情、情欲の仏神。愛情貪染そのまま淨菩提心にするといわれ、
通俗的には愛嬌の神、縁結びの神として女性の間に信仰がある。
孔雀明王(Maha-mayuri)
オン マ ユ ラ キラン デイ ソワ カ
(Om mayurakrante svaha)
梵名;マハーマユーリー
毒蛇を食う孔雀を仏神格化したもの。孔雀が毒草や害虫を食べる
ように、毒蛇を除いてくれるので明王と号し、精神的害毒であ
る、貪欲(どんよく)、瞋(しん:いかり)痴(ち;おろか)などを食い尽し、
一切の罪悪、怖畏(ふい)、災悩(さいのう)の根源を除いて安楽を
得させる。
十二天
伊舎那天(大自在天)(Isana,
Mahesvara)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・イ シャ ナ ヤ ソワ カ
(Namah samanta-buddhanam isanaya svaha)
梵名;マハーシュワラ
シヴァ
わが国にある像は、八臂で三眼、白牛に乗り、三戟叉(げきさ)、
輪(りん)、棒(ぼう)、憧(どう)、銊斧(とつふ)、宝螺(ほうら)、刀などを
持っている。この神は、シバ神といって婆羅門教徒は万物の造物
主とし、この神の支配によって我々の苦楽の果報が割り当てら
れるとして、崇拝の的となっていたが、仏教が起こってからは
単に仏神としての取り扱いを受けている。
帝釈天(Indra,
Sakra)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・イン ダラ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam indraya svaha)
梵語;インドラ シャカラ
元インド神話中の代表的な神であった。仏教の思想に取り入れら
れて、欲界六天中の第二忉利天(とうりてん)の主となり、須弥山頂
に居を占め、阿修羅と闘争を交えたことは有名である。
火天(Aguni)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ア ギャノウエイ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam agnaya svaha)
梵名;アグニ
閻魔天(Yama)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・エン マ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam yamaya svaha)
梵名;ヤマ
地獄における死者生前の善悪を審判・懲罰する十王のうちの中心
的役割を果たしている。
(密教では、十二天中の一として、護法神とされ、中国では、地
蔵菩薩の化身として自分の判決で地獄に落とした罪人どもを自
分で救う仏判官であると信じられている)。
羅刹天(Raksasa,
Nirrti)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ヂ リ チェイ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam nairrtye svaha)
梵名;ラクシャサ
水天(Varuna)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・バ ロ ダ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam varunaya svaha)
梵名;ヴァルナ
風天(Vayu)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・バ ヤ ベイ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam vayave svaha)
梵名;ヴァーユ
毘沙門天(Vaisravana)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ベイ シラ マン ダ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam vaisravanaya svaha)
梵名;ヴァイシュラヴァナ
梵天(Brahman)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ボラ カンマ ネイ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam brahmane svaha)
梵名;ブラフマン
地天(Prthivi)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ビリ チ ビエイ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam prthivyai svaha)
梵名;プリティーヴィー
日天(Aditya,
Arka)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・ア ニ チャ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam adityaya svaha)
梵名;スーリヤ
月天(Candra)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・セン ダラ ヤ ソワ カ
(Namah
samanta-buddhanam candraya svaha)
梵名;チャンドラ
その他の天部
吉祥天(Sri,
Laksmi)
オン マ カ シリ エイ ソワ カ
(Om maha-sriye svaha)
梵名;シュリーマハーデーヴィー
ラクシュミー
もと婆羅門教の女神とされていたが、仏教に取り入れられてか
ら、福徳を司る女神とされた。毘沙門天の妃に擬されている。
弁財天(Sarasvati)
オン ソ ラ ソバ テイエイ ソワ カ
(Om sarasvatyai svaha)
梵名;サラスヴァティー
摩利支天(Marici)
オン マ リ シ エイ ソワ カ
(Om mariciye svaha)
梵名;マリーチ
聖天(Ganesa)
オン キリク ギャク ウン ソワ カ
(Om hrih gah hum svaha)
オーム・トラン・タ・タ・タ・フン・ジャ・スヴァハ
梵名;ガネーシャ
ナンディーケーシュヴァラ
光明真言
オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ
マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン
(Om amogha-vairocana mahamudra mani-padma-jvala
pravartaya hum)
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